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第二回:歯の黄ばみの原因とホワイトニングの効果
日々の食事や生活習慣によって、私たちの歯は少しずつ色が変わっていきます。特に歯の黄ばみは、多くの人が気になる悩みの一つです。
この記事では、歯の黄ばみの原因を解説し、ホワイトニング治療でどのように改善できるかを具体的にご紹介します。自分の歯の状態を理解し、ホワイトニングの効果に期待が持てるようにサポートします。
歯の黄ばみの主な原因
歯の黄ばみは一日にして現れるものではなく、さまざまな要因が少しずつ蓄積することで生じます。以下が代表的な原因です。
食事習慣
コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなど、色素の強い食べ物や飲み物を日常的に摂取すると、歯の表面に色が沈着します。特に、酸性の飲み物や食品はエナメル質を柔らかくし、着色しやすくなります。
喫煙
タバコに含まれるニコチンやタールは、歯の表面に頑固な黄ばみを作ります。これらの物質は歯の表面にこびりつき、通常の歯磨きでは取り除くのが難しいため、喫煙者の歯は特に黄ばみやすいです。
加齢
年齢とともに、歯のエナメル質は薄くなり、内部の象牙質が透けて見えるようになります。象牙質はもともと黄色味を帯びており、これが加齢によって歯の色が濃く見える原因の一つです。
薬剤や病歴
一部の抗生物質や薬剤、または特定の病気により、歯の色が変わることもあります。子供のころに服用したテトラサイクリン系抗生物質が原因で、歯に斑点や黄ばみが残ることもあります。
ホワイトニングの効果:歯の白さを取り戻す方法
ホワイトニングは、歯の黄ばみを改善するための最も効果的な治療法の一つです。大きく分けて、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2つの方法があります。それぞれの特徴や効果を詳しく見ていきましょう。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で行うホワイトニング治療です。専門の機器と高濃度のホワイトニング剤を使用するため、即効性と高い効果が期待できます。以下に、その具体的な特徴を説明します。
短期間で効果を実感できる
オフィスホワイトニングでは、1回の施術で歯の色が数段階明るくなることが多く、特に短期間で結果を求める方に適しています。結婚式やイベント前に行う方が多いのも、この即効性が理由です。
歯科医師による安全な施術
高濃度のホワイトニング剤を使用するため、歯科医師の指導のもとで安全に施術が行われます。薬剤が歯肉に触れるのを防ぎ、歯の状態を確認しながら施術が進められるため、副作用やダメージのリスクが低いのが利点です。
どのくらい白くなるか?
オフィスホワイトニングでは、施術後すぐに効果が現れるため、黄ばみが強かった歯でも目に見えて明るくなります。ただし、効果の持続期間は個人差があり、色戻りもあるため、その方に合ったメンテナンスが必要です。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯科医院で提供されるホワイトニングキットを使用して、自宅で自分のペースで行う方法です。低濃度の薬剤を使ってじっくりと歯を白くするため、時間はかかりますが、持続的な効果が期待できます。
自宅で手軽にできる
自分専用のマウスピースを作成し、その中にホワイトニングジェルを注入して使用します。これを毎日数時間装着し、1~2週間かけて少しずつ歯を白くしていきます。自宅でできるため、忙しい方や自分のペースで行いたい方に最適です。
じっくりと長期間効果が持続
ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングに比べて薬剤が低濃度であるため、即効性はないものの、ゆっくりと自然な白さに近づけていきます。施術完了後も、効果が長期間持続しやすいのが特徴です。
どのくらい白くなるか?
自宅での使用期間にもよりますが、通常2週間ほど続けると、自然な明るさが徐々には出てきますが、望まれる色にまで上げるのにはかなりの時間を要するか、上がりきらないこともあります。また、定期的にホームホワイトニングを行うことで、白さをキープしやすくなります。
まとめ
歯の黄ばみは、日常生活の中で避けられない要因も多く含まれていますが、適切なホワイトニング治療を選ぶことで、白く美しく健康な歯を取り戻すことができます。オフィスホワイトニングは即効性があり、短期間で結果を求める方におすすめです。
一方、ホームホワイトニングは自分のペースで手軽に続けると考えがちですが、ご自分のみで長く継続して行うという事は通常困難です。やはり医院での定期的な黄ばみ状態の確認やオフィスホワイトニングとの併用で、確実にご希望の白さまで上げていきメンテナンスを行うことが理想です。
次回の記事では、オフィスホワイトニング vs ホームホワイトニングについて詳しくお伝えします。