-
第5回:ホームケアとプロフェッショナルケアの役割
第5回:ホームケアとプロフェッショナルケアの役割
こんにちは。「予防歯科、お口のクリーニング」連載もいよいよ最終回です。
今回は、健康な歯を守るために欠かせない**「ご自宅でのケア」と「歯科医院での専門的なケア」**、
この二つの役割分担についてお話しします。どちらか一方だけでは不十分で、両方を組み合わせることで、初めてお口の健康を長く守ることができるのです。1.ホームケア(セルフケア)の役割

毎日の歯磨きやフロス、歯間ブラシなど、ご自宅で行うケアが「ホームケア」です。これは予防の土台であり、毎日の食事の後など、汚れを溜めないために最も重要です。 ホームケアの最大の役割は、**「歯垢(プラーク)の増殖を抑える」**ことです。
- 日常の汚れの除去: 食後の食べかすや、歯の表面についた歯垢を取り除きます。
- 細菌のコントロール: 歯周病や虫歯の原因となる細菌を、物理的に減らします。
しかし、どんなに丁寧に磨いても、歯ブラシだけでは約6割程度しか汚れを取り除けないと言われています。特に歯並びの悪い部分や奥歯の裏側、歯周ポケットの中は、セルフケアの限界があります。
2.プロフェッショナルケアの役割

歯科医院で行う定期検診やクリーニング、フッ素塗布などが「プロフェッショナルケア」です。
これは、セルフケアの「届かないところ」をカバーし、専門的な視点で皆さんの歯を守る役割を担います。 プロフェッショナルケアの最大の役割は、**「歯石やバイオフィルムの徹底除去と早期発見」**です。- 歯石の除去: 硬く固まった歯石は、専用の器具(スケーラー)でしか取り除けません。
- バイオフィルムの破壊: 粘り気の強い細菌の膜(バイオフィルム)を徹底的にクリーニングします。
- 病気の早期発見:歯科医師や衛生士がチェックすることで、ご自身では気づかない初期の虫歯や歯周病を発見し、重症化を防ぎます。
3.二つのケアの相乗効果

ホームケアとプロフェッショナルケアは、どちらが優れているということではなく、お互いを補い合う関係です。
- ホームケアで日々のお口をきれいに保つ
- プロフェッショナルケアでセルフケアで落としきれない汚れを取り除き、リセットする このサイクルを定期的に繰り返すことが、虫歯や歯周病の予防に最も効果的です。
これにより、歯と全身の健康を長期間にわたって守ることが可能になります。
4.終わりに
歯の健康は、日々の小さな積み重ねで決まります。
「毎日の丁寧なブラッシング」と「定期的な歯科医院でのクリーニング」は、いわば車の両輪です。
どちらも欠かさず実践することで、一生涯、ご自身の歯で食事や会話を楽しむことができるようになります。この連載を通して、予防歯科とクリーニングの重要性をご理解いただけたなら幸いです。
これからも、皆さんの健康な笑顔をサポートできるよう、情報発信を続けてまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!








